「半衿(はんえり)」とは、長襦袢の衿の上につけて使う細長い生地のこと。大きさは、15cm×110cmくらいのものが多いと思います。
おなじみの白無地の塩瀬の半衿だけではなく、「絞り」や「ビーズ」、カラフルな色物、柄物、刺繍を施した高価なものまで、さまざまな半衿があります。それぞれの着物の格や雰囲気に合わせて、楽しく選んでみるのもいいですね。
また、趣味でステンシルや刺繍をされている方などは、無地の半衿にご自分で個性的なものを作ってらっしゃる方も見かけます。紬類や小紋などは特に自由きままにコーディネートされてみてはいかがでしょう・・・。「たかが半衿、されど半衿」です。
ここからは店長メグ婆のひとりごとですが、「半衿」 を長襦袢の「パーツの一部」だと思っているお客様が非常に多くなってきました・・・・(笑)
基本的に「半衿」は消耗品なんです。
ですから、汚れがついてしまったら衿からはずして洗いましょう。
塩瀬の白い半衿でしたら、ご家庭でもオシャレ着洗い用の洗剤などで洗えるはずです。面倒な方はクリーニング屋さんでも洗ってくれます。
ビーズや手の込んだ刺繍半衿などは、和服専門のお手入れ店に任せたほうが良いと思います。
化繊の安価な半衿ならば、クリーニングするより使い捨てするのも「あり」かもしれませんね!そんな方も大勢いらっしゃいますよ。
そしてキレイになった「半衿」は、長襦袢の衿に縫い付けなくてはなりませんね!めんどうでも下手でも、コツさえ分かれば意外と簡単なので挑戦してみて下さい。内側(首側)の方を少しだけ引っ張りぎみに縫い付けておくと、着物を着たときにヨレがでにくくて美しい着姿で素敵です。
又、新しく買った「半衿」を縫い付けるときには、中央をさけてどちらかに寄せて付けておけば、汚れが落ちなかった場合に少しずつずらしてキレイな所を見える所に出せば、何度も使えますね!(刺繍半衿のように見せたい位置があるようなものは別です)
- 投稿タグ
- 半衿